Days/百瀬朝子
忘れていただけのこと
日々は錯覚
手をほどこせば如何様にもできるけど
思い通りになるのとは
まったく違うことだった
六
あたしの中の退屈が目を覚ます
(何もしないで何をしているんだろう)
ふと浮かんだ疑問は
焦りや不安を頼りなげに結びつけ
それでも確かな危機として
あたしの心をおびやかす
あたしの中の虚無に孤独が巣食う
仲良くなれない
似たもの同士
反発しあう磁石になる
この目の前で繰り広げられる日々の中に
あたしは居る
すでに存在しているのだ
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