Days/百瀬朝子
一
退屈と虚無が蓄積された日々
人生という大それた響きが
重くのしかかるから
あたしはかしいでいく
日々が圧縮されて
密度を濃くして体積を狭めていく
その重みは保ったままで
あたしはどんどんかしいでいく
二
大切な日々はひび割れ
亀裂から悪意が侵入する
あってもなくても傷ついてしまう
其の実、乱暴な存在に
踊らされる日々
笑えない 笑えない
悪意にまみれた君の口は嘘っぱち
悪意のない君には思いやりが足りないみたい
三
思い出のスクラップ
お気に入りの日を切り抜いて
糊で貼りつけ眺めて
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