生きていることのめぐりを感じる詩集 続 安藤元雄詩集/イダヅカマコト
 

キリストがエルサレムに入城したときに群衆が「ダビデの子にホサナ」と叫んで迎えたことから、『枝の主日』の行列ではこの言葉を唱えます。</i>


この詩はゆっくりと語りながらも、

カドミウム・グリーンという色を「置く」だけで、

「装甲車」やただ街にいる女性の「コート」にカドミウム・グリーンを見つけながら、
「軍楽隊が行き 踊り子の群れが過ぎ/敷石を踏み鳴らし次々と山車がやって来る/赤と黄と白とが舞う/ホザンナ/ホザンナ火の粉が舞う」

というお祭りさわぎを引き起こします。

{引用=ホザンナ
ホザンナ
と わめきながら行進する仮面たちの奔流をよけて

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