カオリへ。/結城 森士
 
残念だけど
俺はヒロの代わりにされるのは
嫌だったんだ

だから俺は言った
ねぇカオリ
依存しちゃいけないと思うんだ
強くならなきゃいけないと思うんだ
自分の力で立たなきゃいけないと思うんだ

カオリは
最後まで聞いた後にこう言った
ヒロも同じことを言っていたの
でも、私はそれを言われるのが嫌だった

ヒロ…

そしてカオリは泣いた
俺は黙った

今まで本当にありがとう

どちらともなく
そう言って
永遠に別れた





カオリ
それから
君を泣かせてから
ずっと俺は後悔している

俺は、君に
依存するのはやめた方がいい

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