陰の器/アングラ少女
に
挿しあわされた事件との生きる潮流
まめやかに並びたつ微白い燈火
堆く積まれた懐しい贈物
避けがたい圧死、
を泛う諧調を 注ぎいれる器
独自の工房で調和する 去勢のかぎり搾取し
つづける者の
剥れた瞼の奥で疾走する旋律
除名した楽団のかげを纏って
つねに放棄される図譜を
掻きみだした星座、の底ふかい秤の下を
、つ、き
免罪の兎がいやみな舌垂らし――
砂礫の路面を横断するみちづれに
?れたままの稚児と
とわに咽喉を嗄らし とわに蔑む女を
背に、負ぶり歩かねばならない
朋輩の俤 そしてさらに圧搾をくわえた獣が
ついぞわたしたちの友を離れず彼を
むなしい肉塊の
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