あをの過程さんの時間論−「存在の彼方へ」を読んでみる12/もぐもぐ
 
は変化の少ない、安定的な社会において現れて来そうな解釈である。見つけるべきものは既に全て過去において見つけられてしまっている。必要なのはそれを「取り戻す」(思い出す)ことだけである。
それでは、社会にはなんらの「変化」も存しないということになってはしまわないだろうか。「変化」の「可能性」について、この解釈では説明することができないのではないだろうか。
そこから次の、別の解釈が要請されてくることになる。

「レベル2。誕生の直前、わたしたちにとってはすべてのことが未来である。すなわち、すべてのことが自分に起こりうる可能性をもつのである。しかし、生まれてしまえばそんなことはなくなり、可能性は両
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