あをの過程さんの時間論−「存在の彼方へ」を読んでみる12/もぐもぐ
分、レベル1の説よりも、理解しやすく感じる人も多いのではないか)。生まれたての赤ん坊は全ての「可能性」を持っている。そして成長するにしたがって人は「可能性」を失っていく。若い頃(特に青年期)には、自分には全ての可能性が開けており、何にでもなり得るように感じられる訳だが、ある程度年を取るとそうではなく、自分のできることが限られていることが分かってくる。或いは、自分のできることを知り、若しくは自分のやることを限定していかなければ、何一つやり遂げることができない。
これは一般的な感覚としてもわかりやすいものではないか。沢山の物事に手を出し続ければ、どれも大成しない。何かをやり遂げようとするなら、それだ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)