「大胆」な「懐疑論」と異なった「リアリティー(現実)」−「存在の彼方へ」を読んでみる8/もぐもぐ
 
(une pensee diachronique)という極限状況にあくまでとどまらなければならないのだ」(p32)
訳のわからない言葉が出てきた。「隔時的」。原語diachroniqueで辞書を引くと、言語学の用語で、「通時的な」とあった。こちらも良く分からないような言葉ではある。
辞書を引いてみると、「ある一時期の文化・社会現象を動態的に捉え、推移・変遷の相において本質を把握しようとする態度」とあり、対義語は「共時的」とある。
共時的はというと「ある一時期の文化・社会現象を他の時期と切り離して静態的に捉え、要素・構造を分析的・組織的に記述しようとする態度」とある。

少し前にはこのよう
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