自由意志と責任−「存在の彼方へ」を読んでみる7/もぐもぐ
 
傷であるような召命。いかなる自由、いかなる意識、いかなる現在にも先立って背負わされた借財に対して責任を負うこと、それも、この借財について何らかの考えを抱くに先立って責任を負うこと、それが責任という応答である」「・・・責任は肯定的なものであって、果たされれば果たされるほど増大してゆく・・・責任は、ある理念を無限に追求するよう命じる当為ではない。無限の無限性はこのような追求とは逆方向を向いている。・・・いや増すこの未済額、それを栄光と呼ぶこともできるかもしれない」(p43)
「責任ならびに服従は授与された命令ないし契約に先立つ。・・・命令が表明されるよりも前に命令に従うこと、それが責任の最初の運動で
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