言葉と責任−「存在の彼方へ」を読んでみる4/もぐもぐ
れにせよ、起源に先立つ言語としての語ることは、語ることと語られたことが相関関係にあるような言語に一変する。そこにおいて、語ることはその主題に縛り付けられてしまう」「語ることと語られたことの相関関係、つまり、語られたこと、言語学的体系、存在論への語ることの従属は、現出(マニフェスタシオン)という事態が要求する代償なのである」(p28)
「起源に先立つ言語としての語ること」というのは、先に検討したように、「言いたいこと」である。
「言いたいこと」は「語ることと語られたことが相関関係にあるような言語に一変する」。相関関係というのは何かというと、「語られたこと・・・への語ることの従属」と書かれている。
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