残念な気持ちにウジが湧く/詩集ただよう
 
たと、あとで気づきました。

それから何日か、わたしは遊園地にいったり、いとこのおばさんとデパートに行ったりして、とても楽しくすごせました。そうして久しぶりに、友達のところへ行きました。
そこは本当に臭かったです。でもドアを開けないといけないと思って開けると、いつものように友達は横になっていました。わたしはぐるっと部屋を見渡して「だいじょうぶ?」と声をかけました。何も反応してくれないので部屋をそうじしていると、わたしが小さいころ読んでいた大切な絵本が無造作に転がっていました。表紙がななめに破かれていて、ショックを受けたわたしが急いで表紙をめくると、ものすごい筆圧で、描かれてあるお花やお魚
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