飾り/おるふぇ
 
聖地の架け橋のように
大きなつばさを持つことになる


オルフェウス
まだ、奏でられる?

うん、まだ
かろうじて

なら、やってみ
さあ、

う、やっぱ
無理かも



ことばをなくした詩人
うたをなくした吟遊詩人


天と血と
狂乱と覚醒の嵐

静かに また 貴女の躰で

貴女の海で、官能で

その喪失を 音に

広がりに



きみが音痴なら

感覚だけで 鳴らせばいい


いつしか繋がるだろう

生まれてきた荒野で

ひとつ ひとつ なくしながら

母の名をよび


貴女の 嫌悪と嫉妬の鋭利な
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