創書日和【神】 川の子供の神様/大村 浩一
様に相談しました
二人の神様は沢山の鳥と猫たちを
生贄のメッセンジャーとして送り出しましたが
大人たちは目をそむけ毒汁を流し続け
(そうしたほうが当座は儲かるから)
川で遊ぶ子供たちばかりか
その親たちもおかしくなりはじめました
川の子供の神様は自ら病み弱りながらも
いつかは大人たちが自分の願いを聞き届けて
毒汁を流すのを止めてくれると信じて祈り続けましたが
大人たちは止めてはくれません
病気の子供の親たちに毒汁の事がばれそうになると
その大人たちは排水口を上流へ隠したりしました
川は海へと注ぐので結果は変わりません
大人は自分の欲望を果たすまでは
決して自分
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