アナグマさんとマッチちゃん/縞田みやぎ
事でした。
マッチちゃんもフランシスも、火は得意ではありません。
ベッドからアナグマさんが声をかけます。
「焚き付けを入れてから、石炭をくべるんだよ」
「だってあたし、燃えちまうわよう!」
マッチちゃんとフランシスは相談して、なんとかその仕事をやりとげました。
マッチちゃんがフランシスのしっぽに石炭を乗っけます。
フランシスはよいしょとしっぽを振るって、石炭を暖炉に放り込みます。
最後に古い新聞をぺんと上に乗せると、おきから小さく火が燃え移って、やがて炎になりました。
順番は逆になってしまいましたが、なんとか火はついたようです。
「ほうらね、あたしたち、何だって上手にできるのよ
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