詩と旅人/
 
っと素晴らしいことなのだと
思うのだよ


君よ 君よ
全てを無くしてしまったかもしれないと
うつむき悲しんでいる君よ
きっと
そんな風に流した涙や
瞳の中に映った風景などが
いつか君を
見届けに来るだろう
その瞳の中に生える植物たちを
大空を泳ぐ風たちを
つかまえて


君よ 君よ
うつむき悲しんでいる暇はないよ
それでも時々
風景は僕らを呼び覚ます
何気ない昼下がりのひとときでさえ
その空の青さに心打たれたりする
照りつける太陽の無言の熱と
僕らは戦ったりする
自分の影に言葉を落としたりする


そうだね
忘れてはしないかと
時々 問
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