詩と旅人/s
問いかけるんだ
僕は時々言葉のつくりかたを
見失いそうになるよ
いつも誰かが見ていて
時折 風のように何かが
降ってくる
そんな時間ばかりでは
ないのが
僕の生きてゆく道の上に降る
ひとつひとつの
雨なんだ
ぼくらの住んでいる場所は
わずかな部分でしかないよ
だから 知っていることもわずかだってこと
空から見たらわかるさ
だけど 時々 ねえ
悲しみに満ちた瞳は
地も空も水でいっぱいにする
そんな時には
僕も言葉を吐くよ
君よ 君よ
何か書くことは
やっぱり素晴らしいよ
だから僕は
歩きながら
生きてく道の上で
繰り返すんだ
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