風潮と予定調和(ニュースを見ていて思うことなど)/塩水和音
 
どで繰り広げられている世界に対して思うのと同質なものです。(たまには悪くないですけれども。)
だが、風潮のあるおかげで社会の安定が保たれているとするならば、嘘くささはあるものの、それ自体は妥当だと言わなければなりません。だから、積極的に破壊しに行こうとは思いません。とはいえ、積極的に加担する気にもなれません。
加担する気になれない理由は、嘘くさいからというだけではありません。風潮に無意識的に迎合していることが、水面下で、他の「何か」を視界から消すからです。例えば、いつだったかNHKの討論番組で、40歳くらいの女性が、「自宅出産の経験から、命の大切さを実感出来た」というふうなことを語っていたので
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