明日みる光/水町綜助
僕はゆっくりと
俯いてゆきながら
末席にすわっている
右目をつよく瞑る
虫食いの空だけが
赤い緑に
ひろがる様は
雨だれの王冠
その潰れるまでのはやさ
そしてもちろん
ゆっくりと収束してゆく
惑星の爆発みたいに
もっと
つよく瞑れ
ちいさく
colorfulな光の粒が
無数に見えるだろう
あつまって
うねっては
翻り
結晶したなら
すぐに破裂するはずだ
こいつが金平糖や
細胞よろしく
天地を含むなら
なにを考え
なにをする
やつらがいる?
太陽の円環のうちで
目撃のために
針の先になってそのあと
旅客機の視線になる
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