「スウプ」と「ちくわぶ」/渦巻二三五
 

いとうさんの「ちくわぶ」には極楽はない。地獄もない。
現世にじかに触れることがなかったら地獄も極楽もないのだろうか…
でも、触れることができない、という「地獄」であるのかもしれない。すでに。
(2003.5.20)


戦争という異常事態を観て(マスメディアの報道によって)反戦の気持ちが表現された詩や文章を幾つも目にしました。
直截的に武力の行使を批判するものの他に、日常生活を強く肯定する詩や文章が多くありました。
戦争という異常事態に対して、日常の卑近な事物を持ち出し、日常の強い肯定によってそれを破壊する行いを批判する。
人間が誠実に日々を暮らしていくということを強く肯定
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