突き刺さった破片はそう簡単に抜けそうにない/涙(ルイ)
 
にただ怯えるしかできなかった私が
震えるあなたの手を握り締めようとした時
すっと振りほどいたあなたが 何より悲しかった


こんなことを云っている私はきっと
どうかしているのでしょう
面の皮が厚いのですよ
恥を感じる頭がないのですよ 図々しいんですよきっと
子供のころから云われてきました
そうですね きっとそうなんですよ
だけど私にはいまだによく解らないんですよ
何が正しくて何が間違いなのか
何を信じればいいのか まったく解らないんですよ
こんなこと云ったら また嫌われてしまうでしょう
また背中を向けて どっかへ行ってしまうでしょう
でももういいんです それでもいい
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