地獄の詩人/atsuchan69
 
時。

湖畔に停めた
水色のカブリオレのなかで
相変わらず僕たちは、
きっとまだ肉体的には愛し合っていた

宝石並みのプレミアムの付いた
擦り切れたボロのリーバイスを履いて
まるく穴のあいた尻、
その露出したイヤラシイ肌の
欲情をそそる、パーツ

赤いエナメルのジャケットを着た、
隠れロマン派じみた匂いのする
昼食に生牡蠣を食べた君は澄まし顔で
さっそく大地のクレパスも露わに
熱く呼吸する地獄の深淵を覗かせ
僕は、無限に落ちてゆく鳥の影・・・・
+、お口じゅうチョコレートべっとり

ピンクのリボンで飾られた罪の入り口で
服を着たまま無心に遊ぶ二人


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