ナンバーワンとオンリーワン/んなこたーない
 
まれ持った心情的な側面が大いに作用しているのかもしれない。

ぼくもまた、進歩、進化、成長、成熟、発展、進展、前進、向上、等など、
この手の語彙を抹殺することに躊躇をおぼえない。
ぼくが苛立つのは、現在の生活のそれも大部分が未来に侵食されていることである。
ナンバーワンを目指すためには、あるいはナンバーワンを維持するためには、
「今」を犠牲にしなくてはならない。
受験は学歴に、学歴は収入に、収入は生活の安定度に繋がる。
給料は保険やら積立やらで引かれてゆくし、貯蓄だってしておかなくてはならない。
今日の食べ過ぎは明日の肥満を惹き起こすだろうし、夜更かしは美容の大敵である。
そう
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