ひとの真似して何が楽しい?/んなこたーない
 
しければ、それだけで充分満足なのである。

ぼくはDoo-Wopを偏愛するものだが、Doo-Wopは一大ムーブメントであった以上、
ほとんどのグループはエピゴーネンの域を抜け出すことができなかった。
ブームが去った後もビジネスの世界で生き残れたのはごくわずかであり、
多くはインディー止まりで消えていってしまったし、
事実、アマチュアレベルのグループが大半だったわけである。
曲調、ボーカルスタイルなどの定型が決まってしまっているので、
そこから頭一つ抜け出すには、当然のことながら、それ相応の才能が必要とされる。
では、そこから脱落したひとたち、すなわち人真似で終わってしまったひとた
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