ある日/んなこたーない
まいには、どこか世間から隔絶した感じがあって、
生活の実感から発する批判というものを、受け入れてくれないような気がしてしまう。
詩の無用の長物であることに徹底したひとであったのだと思う。
西脇には「芭蕉・シェイクスピア・エリオット」という題の詩論集がある。
「遠いものを近くに、近いものを遠くに」という西脇の詩論を地で行くようなタイトルである。
・部屋が汚い
部屋が汚い。
「いらないものは全部捨ててしまえ」と言われる。
しかし、何が「いらないもの」なのか判断できないから、この有様なのである。
あれもこれもと捨てていったら、あっという間に部屋はがらんどうになるだろう。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)