小椋佳 「野ざらしの駐車場」を聴きながらの秋の夜に/九鬼ゑ女
*今日こそは、と心諌めて楔打つ /くさび
*いえ、別に…そう言い捨てても過去消えず
*捨てました。捨てた分だけ虚しさは増し
*攫われしおもいの行方たれか…知る
ほんとうにひとりひとりと話すと、みんな
自分をよく知っていて、
その身を剥き出しにして目の前に晒したがるのに
なぜ、大勢になると虚勢を張るんだろうか・・・・。
謙虚という言葉の下で強(したた)かさというバネが微音でしなる。
俺がさ、わたしがね、ぼくならね・・・そういって、
人生という小さなリングで、
這い上がるもの
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