映画日記、ただし日付はてきとう/渡邉建志
下さい)。
わたしはその幽霊にこそ興味があるのだ。いろんな人がいろんな解釈をするとき、わたしがわたしの解釈をできることこそがわたしの存在意義のような気がする。CDのような演奏には興味はないし、テンプレートのような映画や物語にも興味はない。
構成要素という言葉を考える。たとえば音楽において「音」は要素であって、「間/MA」は聞こえない、見えないものとしてある。要素が構成されるとき、構成されていない部分が間としてある。建材と建築物の関係のように。私が建築をみて感動するのは建材の構造よりはむしろどれだけの「空白」がデザインされているか、どれだけの部分が埋められて「いないか」、ということ、のような
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