映画日記、ただし日付はてきとう/渡邉建志
法には穴があるのは当たり前で。わたしが女でないことが証明されたからと言って、わたしが男であるとは限らない(わたしは無性かもしれない(もしそれがあるとすれば))。これは有名な二分法の罠に過ぎなくて(つまり全集合を二分割できると思ったことの誤り)、ブラウアーの言っていることとは関係がない。ブラウアーが言っているのは、わたしが女でないことが証明されたからと言って、わたしが男だとは証明されない、なぜならわたしがいないかもしれないから。わたしが幽霊ならどうするのか(彼の無限に関する命題における排中律の否定は、わたしの中ではこんなかたちで存在している、しかしいい加減なことを言っているのであまり信用しないで下さ
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