純白/ae96
 
いた。


  僕には伴侶がいて

  彼女にはフィアンセがいた。


  許されないふたつの欲情は

  誰もしらないベッドのうえで

  これは夢なんだと言い聞かせるように

  求め合った。

  
  毛布に包まり

  ただ欲求のままに

  彼女を求めた。


  求めても

  求めても

  欲情した。

  それは彼女も同じだった。


  肉体は充血し

  もうどうしていいかわからないくらい

  熱くなっていた。

 
  神経がむき出しになっているんじゃないかと疑うほど

  ふたりは敏感
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