エドワード・W・サイードと金縛りと追記/んなこたーない
 

・そうです、金縛り。KA・NA・SHI・BA・RI。ぼくは、だいたい月一のペースで、金縛りにあうんです。
 といっても、ぼくがなにかマゾヒスティックな性戯にハマっていて、実際に金鎖で痴縛されている、
 そういうことではもちろんなくて、夜、ベットでふと目が覚めたとき、なぜか身体が動かない、
 そう、あの金縛りのことなんです――

・これだけ金縛りをこなしていると、ある程度冷静に分析することができる。
 ぼくが自分の経験に照らし合わせて、ひとつ確信して言えるのは、そこには霊的な意味合いは一切ない、ということだ。
 おそらく、頭は起きていても身体は寝ている、その心身のズレが金縛りという状
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