誰かが去ったあとを見る/モーヌ。
 
に ふりそそいで

あらわで 根なしで どこにも むかわずに...

生きている だけで 誰かは 誰かの 役に たって いるんだ

...と 映画の なかで 綱わたりは いって いたっけ

かれは 撲殺 されて しまうのだ けれど





また ぼくに

もうひとつの 問いが 投げかけられる

たのしい?... と

たのしいと いけない そうだ

もともと そんな ばかな 問いが

中身が うつろ だから 小さく 打たれても

大きく 鳴って しまう

苦しかったり つらかったり 運命も 死も

渦まいて 生きることの 星たちだ

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