八月前半/んなこたーない
を探してもそんなものは見つからず、かわりに以前友達から貰ってそのままどこかに消えてしまった
大量のエロDVDをクローゼットのなかから発見する始末である。
ところで、おびただしい出版量から、お目当ての小説を選ぶのは至難の業である。
もし作者がフロイトやらブランショやらバフチンやらを読んだ形跡があるなら、その小説はパスした方がいい。
書評のたぐいを読むのは楽しい。ぼくの場合、本を読むより書評を読む方が多い。
しかし、もし文中に「テクスト」やら「エクリチュール」やらという単語が頻出するなら、
やはりそれもパスした方がいい。
まず第一に確認すべきことは、ぼくらは人生
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