八月前半/んなこたーない
人生哲学や深い教訓などを求めているわけではないということで、
そんなものが読書で得ることができないのは火を見るよりも明らかである。
事実、日本はきわめて識字率の高い国だが、欠陥のある人間ばかりがウヨウヨしている。
また、バッド・エンディングやアンチ・ロマンもお断りである。
憂鬱や混乱がお好みならば、本を読まずとも、普段から会社や学校で充分堪能できるはずである。
もっとも、世の中には自己憐憫が仕事のような人間も少なくないのかもしれない。
なんにしろ、ぼくが小説に求めるのは、エンターテイメント、ただそれだけである。
最終的に、チャールズ・M・シュルツ「ピーナッツ」を斜め読みする。
スヌーピーが次のように言っている。
When nothing is good for you,
you have to pretend that everything is good for you.
それで、結局エロDVDはどうしたか? そんなもの、犬にでも喰わせておけ。
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