PETEN IN THE C.M.B (ペテン主よ、我が家に祝福を!)/人間
し、厚みを帯び、醗酵の進んだ”言葉の織物”からは、
強烈な臭いと共に呪術的な模様が浮き出し、それはシンボルとなった。
シンボルは無性生殖で自己増殖し、有性生殖で思考を増殖し、
それは攻撃的で、循環的で、閉鎖的で、自己愛に満ちていった。
織物の目が細かく、装飾的で完成度が高ければ高いほど、
精神は重く賢い思考を使って巧妙な罠を作り、
自らに価値を与え、権威付け、安定させて保護し、
それを「なければならないもの」と呼んで後生大事にした。
抜け目無く打算的で狡猾な”思考の罠”は、あらゆる時間に空間に体に心に張り巡らされた。
”熟練した精神”は、
欲望によって拡大と増殖を繰り返し、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)