PETEN IN THE C.M.B (ペテン主よ、我が家に祝福を!)/人間
意図によって世界を殺して解釈し、
思惑に沿って正当化でも非難でも文字通り”思い通り”に出来た。
それからは、
栄と美と恣意と泥と飯で生き延び、
マニエリスムな欲望のタペストリーの中でレプリカの世界を調教し続けた。
その私的で性的な快楽を詩情と呼び、思考は文学と名付けて擁護した。
彼、あるいは彼女は、常に安全で正しかった。
腐肉のツギハギを着ている限りは、
チュン ]
ガララッ、と開け放たれた玄関から、スズメが飛び立った。
そして、植物の芳香のように流れ込んできた日光や朝風や静けさは、
すぐに玄関から締め出された。
(大丈夫。あたしたちがしっかりしなきゃ)
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)