うだうだと月見酒/プル式
 
習い事が好きな民族だと僕は勝手に思っている。言えば実直で生真面目なので、伝統というものをかざすと、それは立派な嗜みとなり、誉とさえなりうる。華道、茶道、舞踊、書道、などなど。書道なんて何が書いてあるのか分からない現代美術じゃないかと、少なからず絵描きとうたっている僕なんかは感じるわけで。
そんな中で、若者に向けて砕けた、ネットという存在が出てきた。ネットは実に便利である。匿名性の高い、守られた空間の中で、実に自由に自己発露が出来る。人の顔を見ないで話も出来れば、絵の具を使えない人でも芸術的な絵を描くことも出来る。見えないで伝えられる、というのは実に日本人向きなのではないだろうか。日本人、実は結構
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