夜に埋もれた季節の涙。/鯨 勇魚
そのまま、ねむらせてください。
あと幾回転したなら、明日。に、なりますか。
感情の振り子が、渦巻きが時間が。
存在定義で苦しめる時の、瀬波。
世界は卑怯だとおもいます。
自然体にあるがままにいたなら。
私信で傷つけるでしょう。
あたしには、
明日へと繋ぐ、左手の平。に、現実を無くす。
薬水はかかせない。
藍色。に、近い朝への区別を。
内緒。の、存在を確かめたい。
毎日のように縁側にさげたままの風鈴です。
−被災難民が呼んでいる。
眠たいです。
暖かい静かな夕暮れの、
空。の、下の景色。
天は刻みながら時刻として。
地は揺らいだのではない。
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