即興詩会(飛びいれ!火にいる夏の虫、編)1/ワタナベ
しょう
きょうがなんのひか、わすれてしまったかな
くだらないイヴ
わたしだっていつのひか
なくしてしまうかもしれないもの
きみとみた沢山の今日が
昨日からじゃ期待できないことに さみしくなんて
ならないよ、きっと
なにもなにもない、そばにガラスの匂いだけ
抱きしめる
思い出を片っ端からくだいていったら
いつも同じ場所にたどりつくよ
きみがいなくてもそれは同じなんだ
痛みはもうどこにもないの ないよ
ないの
七月、群青色が落ちてきて
写真になるのはずっともう前のこと
だよ
氷水蒸流 [17:40:11]
まどろ
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