アウシュビッツの惨劇/円谷一
 

 少しでもSSの機嫌を損ねたり
 逆らったり
 SSがイライラしていたら
 簡単な拷問として鞭打ちや
 懲罰班への入隊を余儀なくされた
 懲罰班に入ると食事を減らされ
 過重労働を課せられた
 餓死を宣告された囚人は
 裸にされ餓死室へ入れられて
 死ぬまで一滴の水も
 与えられることは無かった


 またSS医師は僕達囚人を
 人体実験の材料として使用していた
 民族撲滅研究の為に
 男女の断種実験をしたり
 双子や身体障害者や精神障害者を使い
 遺伝学や人類学の研究をしていた
 他には新薬投与実験や
 有害物質を皮膚に塗布されたりした


 ガス
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