木曜日の午前中の幼稚園/円谷一
 
いつもの言い訳が「○○先生(君)のこと考えてる」という言葉なのだ…
 お絵かきが終わると近くの公園へお散歩へ出掛ける 僕は空のように透いているように思う 偽りの自分を見透かされてそれが真実だよと周りに散らして… どうしてこんな性格なのか分からない 落ち葉が晩秋の匂いを漂わせている歩道 早めにカラスが鳴いて夕方を思わせる 車が走り去る時の爽やかな風と保育士という職業を嘲笑うかのような刹那とその間に園児達と自分を乖離して何処か優位な場所に逃げている自分がいる
 横断歩道を渡ってこの公園の夜の闇を想像する僕 園児達を遊具などで遊ばせておいて子供が欲しいなーと思う 自分の子供を想像して元気に遊ぶ姿を園
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