殺し屋ボルカ/m.qyi
を想像だにしなかったはずだ。確かに、殺し屋独特のやさしい目をしている人だったけれどな。喧嘩はしても人殺しはおっかないぼくは批評はしない。つまり、世界のゼンゼン違う二人がすれ違うとそれなりの余韻がのこる、耳に。ぶううう〜ん。
先の話だが、「注」のほうが「本文」より長い、本当はもっと長いのだろう。ぼくの人生だもの。しかし、三つの名詞には裏と表がある。裏がその「注」であれば、「表」は何なんだろう。
二、三年前の五月か六月のブドウ畑の真ん中のことだけれど、
青鬼と赤鬼の間に鉄の扉一枚
青鬼も赤鬼のことを赤鬼も青鬼のことを知らない。詩の中では鉄の扉は重く厚いが現実の中では
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