パソコン通信の思い出 2/渦巻二三五
 
れが大勢の目に触れることを思うと、ただ自分のノートに書き綴るのでは味わえない高揚感のようなものがありました。
 さらに、自分の書いた文章に対してリプライがあると、ただもう何か不思議な出来事に出会ったような気持ちになって、浮かれていたように思います。今思うと笑ってしまいますが、リプライをしてくれるその人たちを現実に存在する人として実感することができず、なにかの仕掛けのように感じてしまう。もちろん、理屈ではちゃんとわかっているつもりでしたが、実際私にはとても奇妙で不思議な感じがしてしまったものでした。
 そのことを雑談会議室に書いたところ、
 「私たちが機械の中に棲んでいるかのように感じているよ
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