パソコン通信の思い出 2/渦巻二三五
 
るような人とはまともなやりとりはできない」
 と言われてしまいました。
 そう言われて、私はびっくりして考え込んでしまいましたが、おかげでその人の言ったことを理解できるようになって、正しいことをはっきりと言ってくれたその人に今はとても感謝しています。

 電話回線でつながるその向こうに、人、人、人、がいて、私と同じようにモニタに向き合って文字を打ち込んでいる。そのことを自然に思えるまでには少し時間がかかりました。 こどもの頃から、すでに携帯電話のメールやりとりや、インターネットの利用が一般的だった若い人たちは、おそらく私が抱いたような感覚はあまりなかったのではないかと思います。 

つづく

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