「ネット詩」の思い出/渦巻二三五
 
ます。
 というのも、『詩と思想』誌でネットで活動する詩人たちについての特集を組まれたとき(2000年)、どこをどう間違ってというか巡り合わせというかご縁があってというか、私にも座談会出席の依頼があったのですが、そのときに示されたテーマにひどく違和感を感じたことが記憶に残っているからです。
 自分のネット詩体験とか、ネットから紙の世界をどう見るか、ネット詩のメリット、デメリット、インターネットとニフティの世界の差異、今後のネット詩の課題などが話題になるのではないか、ということを言われて、そのとき初めてネット上対紙上、という捉え方をされていることを知って非常に居心地の悪さを感じたものでした。当時
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