断片的で暗示的な精神内での印象達/はじめ
内放送のかかっている図書室
ペンチで傷つけたボイラー室
薬品の匂いが蒼い背骨と世界に浸透する理科室
早朝のグラウンドの水滴の沢山ついた芝生
家までの道のりが開けてく
昇り来る太陽と 校庭の地球
光を浴びて大の字になる
たなびく校旗 軽くなった卒業アルバム
いかれた時計
詩にすることのできなかった言葉達を持っていた僕は屋根の上から何を見ていたのだろう
飽きない風景 そこから僕は何を汲み取っていたのだろう
足元の水溜まりが気になってびしょびしょに濡れた足を引き上げる
シーツカバーの匂いが気に入らない素っ気ない保健室からサッカーの授業を見る
同級生達の
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