コンクリート塊/白昼夢
 
風化してしまってるというのに。アスベストの舞う建物がそびえ立つ。事実ばかり追い求めて真実の見えなくなった量産ラインだ。偽物の自由、まるで義務のような自由。もうたくさんだ!そんなものはいらない、捨ててしまえばいい!

3、一通の手紙

(私は鉄の塊に乗りコンクリート塊を抜けてまたコンクリート塊の中に入っていきます。綺麗な空気は遠くに行かなければ吸えません。
量産ラインから出ても何もありません。誰も保証はしてくれません(保証書なんてものはありません)
偉い人は金を毟り取る悪人です。偽物の有能をひけらかして低能にとどめを刺す人はテレビの中。
空気が澱んだところは嫌なので、空を飛ぶことにしま
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