Mの肖像/んなこたーない
容のものだった。この娘は異常なニンフォマニアで、男性の肛門を偏愛しているとかで、ぼくも一度ベッドで指を突っ込まれたことがある。その他にも外国人客の一群がいて、話を聞くと彼らはみなヒッピーのように世界中を渡り歩いた結果、いまは日本で英語教師をしているとのことだった。彼らはみな都合が悪くなると日本語が分からない振りをした。そのときには、それまでは通じていたぼくの英語も通じなくなり、同時にぼくにはとても聞き取れない程のスピードの英語で話しはじめるのだった。そういう素晴らしい特技を持つひとたちだった。
当時、これはたしかKの提案だったと思うが、ぼくらは毎月仲間内で誕生パーティを開いていた。順番に祝われ
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