詩集・人生の最中に/生田 稔
う
雨つづき小川の水豊か
葦は枯れて、木々に葉はなく
人影少なき、湖畔に座す
風吹きて雪の舞い散る日
三人四人五人
ぞろぞろぞろ
散りてはやみ、時折陽がさしこみて
三人四人五人
どんどんどん
細き目の風信子
ひたすら歩む
行くてははるか
神の王国
(心の湖より湧きていず、ふと涙。小熊秀雄の詩集読み終わりて)
ルネッサンス、つまり文化の復興
をわたしは強く願う
人は愛と真理のために
目覚めるべきだ
古きよきものに帰れ
どこまでも、さまよう
この文明よ
ソロモンとゲーテー、聖書と世の恋愛感の比較
ウエルテルとロッテが再会して
被害者はどっ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(7)