詩集・人生の最中に/生田 稔
 

こうふくろんは、そうりょうべつで、三百円のペーパー・バックス
だいがくでは、さっぱりつかわなんだ仏語辞書うりはらっての
きょうのさんざい

ちゅうがくのころに、裸ショウがはじまった
きんじょのぼんが「肉体の門」みてきてはなしてくれたが
さっぱりきょうみひかなんだ、はなしがざんこくすぎる
すがたのよいはだかならよいが
サドはすきやない、十六のころかよいだしてつごう二十回かいのみ
かねもないし、そんなによくがない
げいじつてきなんがよい
そおゆうたら とうきょうのしんじゅくの「フランス座」はよかった
あさくさには、「ロック座」もある
江戸ははやっぱり、いきである
関西は
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