詩集・人生の最中に/生田 稔
 
西はしょんべんくさい

だが京都へのおもいはふかい
にちよう には さんびゃくえん はは からもろて
三条どうりひとつ下がったところの京都宝塚劇場でえいがをみて
そのまえの「グリル千疋屋」でカレーかハヤシをたべ
この松竹座をまがって、たからずかげきじょうへぬけるこみちは
おもいでがある
ズベコウにふられたのも、そこのゲームセンター
いつぞやは そこのビンゴでピースのはこにじゅっぱこもあてた
しがない三下だつたおとこが、このへんのちょっとしたかおになっていたこともある
小学一年のときのともだちに、ばったりであったのもこのろうじであった
ここからしじょうにむかうと、たこやくしの
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