詩集・人生の最中に/生田 稔
し
平和のために働いた人をほめる
だろう。
「伝道」
みんな伝道にゆこう
春の朝
陽光ほのかに
蝋梅にぎやかに
四人五人 つれあい
戸口を訪ぬ
みんな伝道にゆこう
夏の陽の
ギラギラと汗を流し
青葉しげる路
木陰に憩うもたのし
またまた訪ねゆく
みんな伝道にゆこう
冬の氷や雪
曇り空に心沈むも
枯れ木の家々
坂道や細き路地も
かえりて訪ぬ
君もわたしも彼も彼女も
まいにち まいにち 伝道してます。
春の路
百花繚乱、頃三月
行く 吾ら
桜も梅も咲きいでそみて
昼の飯店で
微睡みて
男女の舞いをみ
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